「ココットの季節」 ’01年5月22日
ココットは10月の生まれですから、じきにこんな日が来ることは分かっていたのです。
そして、このことについては天野さんにも相談していました。
ですが、ココットは少し成長がおそいみたいで、そのあまりの小ささに「もうしばらく様子を見たほうがいいと思いますよ」と天野さんは言ったのでした。
早い女の子なら七か月くらいでもその時期に成ると聞いてはいましたが、ココットはほかの猫よりもおそいのだろうと考えていたのです。
ところが、この数日というもの、ココットは「グルルーン、グルルーン」と鳴き続けているのです。
この家に来た頃からココットはモコたちとは全然違っていて、すごくにぎやかな子猫でした。
それで、ココットが少しくらいうるさく騒いでも、「そんなものなのかな」くらいに軽く考えていました。
でも、その鳴き方は次第に疑いようもなく本格的になって来ました。
けれども、うるさくてたまらないというほどの鳴き方ではありません。
しきりに甘えているというくらいのものなのです。
モコたちはそれほど気にもしていないようです。
でも、メリーは時々「うるさいわよ!」と言うように「シャーッ!」と怒ります。
私たちはなすすべも無く、ただ見守っているだけの毎日です。
窓の外では初夏のような暑さです。
その前に梅雨が来るのでしょうが、季節が変わって行くことを感じています。